本事業は、交通事故医療の研究に携わる医師等の研究者への援助を通じて、医療の進歩発展に寄与し、交通事故被害者のより速やかな社会復帰を促進することを目的とします。
ホームページに掲載されている日本損害保険協会「交通事故医療研究助成申請書」をダウンロードし、研究代表者が所定の事項を記入のうえ、事務局宛にE-mail(iken-jyosei@sonpo.or.jp)で送信ください。
【別表1】2025年度 特定研究課題
① 難治性慢性疼痛(CRPSを含む)の病態解明と新たな治療法の開発
課題の趣旨:難治性慢性疼痛の病態解明に向けて多くの研究が蓄積され、ニューロモジュレーションなどの技術が発展してきた。しかしながら現在でも多くの患者が難治性慢性疼痛に苦しみQOL低下、就労障害などをきたしており、より効果的で安全な治療方法が求められている。近年の神経科学、バイオメカニクス、医工学等の成果に立脚した、交通事故後の難治性慢性疼痛の克服に資する研究を募集する。
② 骨盤外傷に対する新規治療法に対する研究
課題の趣旨:高エネルギーの交通事故による骨盤外傷は非常に重篤なケースが多く、致死的となる場合が少なくない。近年様々な治療法が進歩し、より低侵襲の治療や早期離床が可能となってきている。しかし依然として治療に難渋し長期間の加療を要する例が多いことから、骨盤外傷に対する最近の進歩・知見に関する研究を募集する。
③ 交通事故後のリハビリテーションに有用なロボット技術の開発
課題の趣旨:交通事故による脊髄損傷、脳損傷、末梢神経障害、骨折などの治療においてリハビリテーション技術は重要な位置をしめる。その中でロボット技術は今後有用なツールになると期待されるが、現時点では多くが研究段階であり、またその活用が一部の施設にかぎられている。患者のADLの向上をめざし、健康保険の適用可能性も含めた効果的でかつ広く活用可能なロボット技術の研究を募集する。