我が国には、ウイルス肝炎の患者は約300万人存在すると言われており、これらのウイルス肝炎が成人期に多発し、経過が長期にわたるため、患者の家族、家庭生活に及ぼす影響が大きく、また職場においても長期欠勤、休職の大きな要因の一つになっているため、国民の関心はますます高まっています。このようなウイルス肝炎の予防、治療方法を開発するのには、医学は勿論、関連諸科学の協力によって取り組むことが基本的に必要であり、国においても大型研究班を組織して、積極的な研究事業を行っておりますが、それのみに止まる事なく、よりきめこまかい研究体制作りや、研究開発の方途を講ずるため、民間資金による積極的な協力活動が望まれ、かような情勢のなかで、ウイルス肝炎に関する研究の推進とその基盤となる研究振興を図ることを目的として、昭和56年4月財団法人ウイルス肝炎研究財団が設立されました。
また、平成23年7月1日より、公益財団法人ウイルス肝炎研究財団となりました。
本財団は、そのような経緯から公益事業計画の一つとして、下記のとおり「肝炎に関する研究助成事業」として「研究奨励金」の贈呈をおこなっております。この事業の趣旨に基づき、当財団のささやかな意図が、国民の健康と福祉の向上にいささかなりとも寄与することが出来ますれば、望外の幸せと存ずる次第です。
・申請書は、申請者自身で本財団ホームページの「お問合せ」より取寄せる。